カトウセイサクショカンパニーがメーカーとして廃業(T0T)


3月と4月は、出会いと別れの多い季節。
本日(4/1)で、4月になりましたが、悲しい別れのお話(T-T)

2/4に、当サイトでも、カトウセイサクショカンパニー(加藤製作所)の社長である加藤清氏が亡くられたことをお話しました。

「趣味の文具箱 Vol.16」でも、「加藤清さんと10本のペン」という1頁の掲載で、加藤清氏が亡くなられたことを、初めて知った方も多いのではないでしょうか。

趣味の文具箱 Vol.16(楽天ブックス)

三雄興業株式会社という会社が運営している「pen-life.com」では、大阪の事務所(2010年2月26日から3月1日までの4日間)と東京のギャラリー(2010年3月16日から3月18日までの3日間)で、最初で最後の加藤清氏のペンの展示即売会が開催されたそうです(期間が過ぎてから知りましたので、事後報告となってしまいましたm(_ _)m)。

加藤製作所 最後の文具展(pen-life.com)

加藤清氏が亡くなられて、カトウセイサクショカンパニーの会社自体、今後、どうなってしまうのだろうという動向が、個人的に、とてもとても気になっていました。

高級万年筆専門店 @pen 報画堂さんで、初めて知ったのですが、平成22年3月(日付は不明)、カトウセイサクショカンパニーの工房が完全閉鎖される事となったようです?( ̄□ ̄;)ナント!!
加藤家ご親族の強い要望があったそうです(T0T)

1600シリーズ 茶柳柄 万年筆(高級万年筆専門店 @pen 報画堂 楽天市場)

カトウセイサクショカンパニーの商品を取り扱っている他のいくつかのインターネットショップでも、メーカーとして廃業したとの記載がありました。
工房が完全閉鎖されるという意味は、メーカーとして廃業したという意味だと思われます。

カトウセイサクショカンパニーの経営状態を考えて、「やはりか、、、」と思った方が多いのではないでしょうか。

確かに、お弟子さんがいらっしゃったようですが、お弟子さんが加藤清氏に付いたという話を、Web上で見るようになったのは、ここ数年、5年も経っていないじゃないかと思います。
それまでずっと、奥さんと二人で経営していたようですので、職人技が必要らしいセルロイドの加工等で、お弟子さんが先頭になって、セルロイドの筆記具を作り出すのは、難しいのではないかと、個人的に思っていました。

加藤製作所 カトウセイサクショカンパニー取材日記(文房具屋さんワキ文具)

加藤製作所のおはなし(AMITY’s Selection 世界の一流品)

カトウセイサクショカンパニーの紹介記事(ペンルーム)

加藤さんの紹介記事とインタビュー(ペンルーム)

また、市場では、「加藤清」という名だけでも、価値が付いていると思いますので、もし、仮に、お弟子さんが作り出すことが出来たとしても、加藤清氏が作った筆記具と、お弟子さんが作った筆記具と、見分けが付かなくなる可能性が出てきてしまう問題もあると、個人的に思います。
今まで販売されていた筆記具には、加藤清氏の名が入っていませんし。

カトウセイサクショカンパニーがメーカーとして廃業してしまった訳ですから、カトウセイサクショカンパニーの製品を新たに手に入れるなら、市場在庫のみとなると思います。
あとは、オークション等の個人売買になりますね(T-T)

市場在庫を購入しても、修理が受け付けて貰えないので、とりあえずはペンクリニックを利用するしかないかもしれません。
しかし、セルロイドは、耐久性が低い(特に熱!)ので、落下や踏ん付けてしまって、ペン軸にヒビが入ってしまったり、割れてしまった場合、もうアウトじゃないかと思いますが、どうなんでしょうか、、、

あっ、カトウセイサクショカンパニーの両用式の万年筆を購入した際、付属する純正コンバーターですが、ペリカンのコンバーターでも良いみたいですね。

コンバータ比較(AMITY’s Selection 世界の一流品)

この「AMITY’s Selection 世界の一流品」というインターネットショップサイトは、カトウセイサクショカンパニーについての説明が素晴らしいですよねぇ(^O^)
カトウセイサクショカンパニーの商品が全て完売しても、説明ページだけでも残してもらいたいものです!

万年筆のサイズ詳細(AMITY’s Selection 世界の一流品)

カトウセイサクショカンパニーの製品については、製品の出来不出来等それぞれ想うところがあると思います。
でも、私は、「世界に一つだけの花」ではありませんが、カトウセイサクショカンパニーの製品については、ナンバーワンでなく、オンリーワンという接し方をしたら良いと個人的に思います。

最後ですが、私は、実際に、カトウセイサクショカンパニーに行った事がありません。
しかし、Webで、社内の様子を伺うと、非売品のものもあるようですね。
加藤清氏は、「保管する」のではなく、「使う」ことを重視されていたようですので、ひょっとすると、相続人の方々は、使ってもらおうと譲渡されるかも分かりませんが、資料的価値に値するものは、是非、今後の日本文化の為に残して欲しいと、個人的に思います。

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