第2弾の丸善創業140周年記念限定万年筆「漱石」、「携帯版・漱石」、「オノトモデル」


丸善の萬年筆友の会に入会されている方や、丸善によく行く方は、ご存知だと思いますが、昨日(12/3)、第2弾の丸善創業140周年記念限定万年筆の発売日でした(^O^)

万年筆友の会(丸善)

私は、先月(11月)の下旬、丸善の萬年筆友の会から封書が届き、第2弾の発売を知りましたが、
第2弾は、価格がちょっと高額だったので、興味が湧く範疇を越えていました(^^;

本日(12/4)の1時頃、丸善インフォメーション丸善創業140周年記念限定万年筆「漱石」、「携帯版・漱石」、「オノトモデル」のページを見てみると、
「携帯版・漱石」が、「ご好評により完売いたしました」となっていました?( ̄□ ̄;)ナント!!
凄いですよねぇ。。。
税込み73500円の商品が50点全て即日完売とは、、、
デフレなんて何処吹く風って感じですね(;^_^Aフキフキ

さて、、、
第2弾の万年筆は、どういった万年筆なのか、当サイトでは、資料的意味合いで、掲載しておこうと思います。

第2弾は、「漱石」、「携帯版・漱石」、「オノトモデル」の計3種類の万年筆の販売でした。

「漱石」は、税込み1470000円(税込み147万円)です。
凄い価格ですよねぇ(;^_^Aフキフキ
限定数が3本ですが、今月中(12月中)に3本まで更に受注生産してくれるそうなので、限定数が最高で6本に増える可能性があります。

ペン先は、14Kです。
ペン先の純金度が増すにしたがって、高価になる訳ではないことが、ここでも示されています。
でも、ペン先は、長原宣義氏と長原幸夫氏による鍛造ペン(=手作りのペン先)みたいです。
ペン先の太さは、「中字」のみ。
ペン先には、

(先端側)
漱石
140
不明(英語?それとも数字?)
(首軸側)

の3行が刻印されています。

コンバータ・カートリッジ両用式なので、オノト式ではないようですが、「現代の使用に合わすため」とのこと。

ペン軸とキャップは、神奈川近代文学館の所蔵品を元に復刻され、レーザー彫刻された胴軸の柄も、現物と同じ柄だそうです。
素材は、エボナイト。
コンバータ・カートリッジ両用式なので、(胴軸が)「実物より直径1mm太くなっています」とのこと。

付録として、以下の3点が付くようです。

・「こころ」の直筆原稿「1話~5話」の複写版
※和綴本で、岩波書店が協力したようです。
現物の原稿用紙の日焼け具合まで忠実に復刻されているそうです(;^_^Aフキフキ

・大正初期の復刻アテナインキ
※色はセピア色ですが、夏目漱石が使用していた当時、丸善ではセピア色は販売していなかったようで、新規に調合したそうです。

・夏目漱石が愛用していた原稿用紙と同じ罫の原稿用紙
※同じ橋口五葉のデザインです。
しかし、夏目漱石が愛用していた原稿用紙には、「漱石山房」と入っていたそうですが、付録の原稿用紙には、「漱石山房」と入っていないそうです。
丸善の原稿用紙「萬年筆物語」ではないみたいですね(^^;

丸善の原稿用紙「萬年筆物語」(amazon)

「携帯版・漱石」は、限定数50本で、税込み73500円です。

ペン先は、21K(ペン先の柔らかさが、「従来の標準的な万年筆の7分の1」だそうです。)で、長原幸夫氏による鍛造ペン(=手作りのペン先)とのこと。
ペン先の太さは、「細字」のみ。
ペン先には、

(先端側)
140
不明(英語?それとも数字?)
(首軸側)

の2行が刻印されています。

ペン軸とキャップは、「現代の万年筆の標準タイプ」とのこと。
素材は、樹脂。
オノト式ではなく、コンバータ・カートリッジ両用式。

付録として、「漱石」と全く同じの3点が付くようです。

以上のように、「携帯版・漱石」は、付録だけが夏目漱石に関係している万年筆だと思います(;^_^Aフキフキ
ペン先が、「できる限り手作りに近い書き味を再現」って、夏目漱石が生きていた時代の書き味を再現しただけのようですし。
「携帯版・漱石」は、書き味狙いか、付録狙いといった感じでしょうか?
既に完売していますが(^^;

「オノトモデル」は、限定数140本で、税込み157500円(税込み15万7500円)。

ペン先は、18Kで、「M(中字)」のみ。

ペン先には、

(先端側)
MARUZEN
140
不明(18Kと数字?それともJAPAN?)
<M>
(首軸側)

の4行が刻印されています。

ペン軸とキャップは、「現代の万年筆の標準タイプ」とのこと。
素材がスターリングシルバーで、漆の表面仕上げ。
デザインが、1912年頃のオノトの製品をモチーフにしたそうです。
これもオノト式ではなく、コンバータ・カートリッジ両用式。

付録は、何もないみたいですね(^^;

第2弾のテーマは、「夏目漱石」と「復刻」がテーマなのでしょうか(・・?)はてな
「漱石」、「携帯版・漱石」は、「夏目漱石」だと直ぐに解りますが、
「オノトモデル」は、夏目漱石が愛用していた、「Onoto(オノト)」というブランドの万年筆から、関連していると思われます。

萬年筆友の会から封書にも、丸善インフォメーション丸善創業140周年記念限定万年筆「漱石」、「携帯版・漱石」、「オノトモデル」のページにも記載・掲載されていますが、

—ココから引用—

実際に使われていたオノト万年筆は、そのペン先が漱石の棺に納められたとも言われており、現在、軸とキャップのみが神奈川近代文学館(横浜市)に所蔵されています。

—ココまで引用—

って、初めて知りました(・o・)ほぉ~
何で、ペン先だけ、棺に納められたのでしょうね?

恐らく火葬だと思いますが、当時は、エコなんて、関係ない時代だと思いますから、軸とキャップに燃えないものが含まれていたので断られたなんてことは考え辛いですし(^^;

ペン先とそれ以外に分けることにより、故人(夏目漱石)と繋がりを持たせたかったのか、それとも、今後の歴史的価値を考慮して、せめて軸とキャップだけ残そうとしたのか、、、

あの世の夏目漱石は、ペン先しか持って行けなかったので、「ペン軸が無いから書けねぇ~!」と言っていたりして(笑)
あっ、インクも必要か、、、(^^;

それにしても、神奈川近代文学館に行きたくなりました!
横浜にある「港の見える丘公園」内ですか、、、

神奈川近代文学館

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